基礎知識データベース

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窒素酔い(Nitrogen narcosis)
窒素中毒ともいう。スキューバダイビングなどでは深く潜水するほど窒素の分圧が上昇し、深度30m以上では空気ボンベの窒素が血液中に取り込まれやすくなる。このときに現れる多幸感や陶酔感、意識障害などの症状を窒素酔いという。発症には個人差があり人によっては深度20m程度でも顕著な窒素酔いの症状が現れることもある。窒素酔いを引き起こしたダイバーは判断力の低下により適切な潜水深度あるいは浮上速度を遵守しないといった行動が起きやすくなり、意識障害に陥るとマウスピースを外すなどの非常に危険な行動を起こす場合もある。窒素酔いの症状は潜水がより深いほど重症化していくが、安全な潜水深度にまで浮上することで後遺症もなく症状は速やかに改善される。

補足情報
・潜水深度における窒素酔いの度合いはマティーニの法則が広く知られており、ダイビング初心者の大まかな指標となっている。


関連項目
マティーニの法則


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