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暗黒物質･ダークマター(Dark matter)
宇宙の全エネルギーの約26.8％を占め、総質量は宇宙の観測可能な物質の約5.5倍にもなると推測されている未知の物質。電磁相互作用がないため従来の光学的な観測手段では直接検出することはできないが、その存在を仮定しなければ説明できないような観測事実がいくつも報告されており、現在では様々な方法で観測が試みられている。
発見
暗黒物質のような存在を最初に示唆したのは、恐らくはスイス人天文学者のフリッツ･ツビッキー(Fritz zwicky)である。彼はかみのけ座銀河団に属する銀河の運動速度が観測可能な質量のみでは説明し得ないことを1930年代に報告している。最も有名な発見はアメリカの天文学者ヴェラ･ルービン(Vera Rubin)によるもので、彼女は銀河内の星や星間ガスの運動速度が銀河中心部からの距離に依らず、銀河のどの位置においてもほぼ一定であることを1970年代に発見した。これは光学的に観測することできないような未知の物質の存在を仮定することによって説明することができ、銀河の外側に大量に分布する暗黒物質が星や星間ガスの速度を上昇させていると考えることができる。現在では暗黒物質が銀河の初期形成に必要であることがシミュレーションで明らかにされており、宇宙の構造に支配的な影響を与えていると考えられている。
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暗黒物質･ダークマター(Dark matter)
宇宙の全エネルギーの約26.8％を占め、総質量は宇宙の観測可能な物質の約5.5倍にもなると推測されている未知の物質。電磁相互作用がないため従来の光学的な観測手段では直接検出することはできないが、その存在を仮定しなければ説明できないような観測事実がいくつも報告されており、現在では様々な方法で観測が試みられている。
発見
暗黒物質のような存在を最初に示唆したのは、恐らくはスイス人天文学者のフリッツ･ツビッキー(Fritz zwicky)である。彼はかみのけ座銀河団に属する銀河の運動速度が観測可能な質量のみでは説明し得ないことを1930年代に報告している。最も有名な発見はアメリカの天文学者ヴェラ･ルービン(Vera Rubin)によるもので、彼女は銀河内の星や星間ガスの運動速度が銀河中心部からの距離に依らず、銀河のどの位置においてもほぼ一定であることを1970年代に発見した。これは光学的に観測することできないような未知の物質の存在を仮定することによって説明することができ、銀河の外側に大量に分布する暗黒物質が星や星間ガスの速度を上昇させていると考えることができる。現在では暗黒物質が銀河の初期形成に必要であることがシミュレーションで明らかにされており、宇宙の構造に支配的な影響を与えていると考えられている。
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