タコクラゲの基礎知識

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データ

学名：Mastigias papua
英語名：Spotted jelly,Lagoon jelly,Golden medusa,Papuan jelly

・鉢虫綱に属するクラゲ。

・8本の口腕を持ち,タコを思わせることから名付けられた。

・特徴的な水玉模様は軟骨上組織でできている。これは骨格のように体を補強する役目を持つ。

・体内には褐虫藻と呼ばれる藻類と細胞内共生しており,褐虫藻が光合成によって作り出した養分を利用する事ができる。また,褐虫藻にはタコクラゲの呼吸によって生じた二酸化炭素が効率よく供給される。同じように褐虫藻と共生しているものに,サカサクラゲやカツオノカンムリなどがいる。

・プラヌラ幼生の時には褐虫藻とは共生しておらず,ポリプに変化してから海中の褐虫藻を取り込む。

・タコクラゲのポリプが分裂する際に褐虫藻は必要ではないが,ストロビラを形成する際には褐虫藻の増殖が必要であることが明らかとなっている。

ジェリーフィッシュレイクのタコクラゲ
ジェリーフィッシュレイクにはタコクラゲの外敵は生息しておらず,褐虫藻から養分を得ることができるため刺胞の毒性は著しく低く,口腕も短い。また、補強材やバランス調整機能の役目を果たす付属器や白い軟骨上組織の斑紋も消失している。

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