基礎知識データベース

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ゾウムシ
・ゾウムシ科の甲虫の総称。
・その名の示す通り像のような長い鼻のような部分が特徴的な昆虫。
・鼻のような部分は口吻(こうふん)といい,この先端には口器がある。
・口吻は摂食以外にも産卵にも用いられ,穀物等に穴をあけてそこに産卵する。
・孵化した幼虫はその穀物が食物であり住居となる。
・ゾウムシは多様性に富んでおり口吻の形や長さ,太さも種によって大きく異なっており,特徴的な長い口吻が確認できない種も少なくない。
・多様性を極める甲虫の中でもゾウムシの種数は最大級であり,日本では約1,600種、全世界の既知数は6万種にも上る。
・未発見の種も含めると推定で36万種,少なく見積もっても20万種いるといわれている。
・東南アジアの熱帯林での調査では,発見されたゾウムシの90%程度が未記載種だったという。
・種の全容はほとんど明らかになっておらず,日本においても400種近い未記載種の存在が確認されている。
・全ての植物に少なくとも1種のゾウムシが依存し,全生物の20種に1種はゾウムシであるといわれている。
・日本では地味な色が多いゾウムシだが海外では色彩豊かで美しい光沢を持つ種が多く存在しており,コレクターからは重宝されている。

種類 
コクゾウムシ
・体長は2~4mm程度で,貯蔵された米の一粒に卵を産み付け,孵化した幼虫は米を食害して米の中で蛹になる。卵から成虫になるまで20~30日程度という早さで成長し,成虫は半年ほど生存する。
アズキゾウムシ
・体長は2~3mm程度。背面は褐色でくし状の触覚を持つ。
・貯蔵された小豆の表面に産卵し,孵化した幼虫は豆の中に入って食害し成長する。
 
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