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レイリー散乱(Rayleigh scattering
)
レイリー散乱とは,光の波長よりも十分に小さい粒子による光の散乱のこと。
イギリスの物理学者レイリー卿がこの現象について初めて記述したのでこの名がある。 
昼間に空が青く見えたり,朝方や夕方に空が赤く見えるのはレイリー散乱の一例。また,大気中で起きるレイリー散乱は主に酸素分子や窒素分子によって起きる。

可視光のうち赤色の波長の光は大気中の酸素分子や窒素分子よりも十分に大きい為,散乱を起こしにくく大気中をよく通過する。一方で,青色の波長は赤色の波長よりも短いため、酸素分子や窒素分子と衝突が比較的起こりやすく散乱が起きやすい。

昼間では大気中であらゆる方向から青色の光が散乱して入射するため,赤色の光よりも多くなり昼間の空は青色に見えるが、朝方や夕方では昼間と比較して太陽光が大気中を通過する距離が長くなるため、青色よりも散乱が起きにくい赤色の光がより多くなるため赤色になる。

ちなみに,最も波長が短い光は紫色で、青色よりも散乱が起きやすいはずだがヒトの目では紫色の光は感知しにくいため昼間の空は青色に見える。

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