基礎知識データベース

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データ
分類:カレイ目カレイ科
英語名:flounder , flatfish

発生
カレイやヒラメの稚魚は他の魚と同様に体の左右に目がついて生まれてくるが,成長するに従ってカレイなら左目が,ヒラメなら右目がそれぞれ移動していき、それに伴って泳ぎ方も次第に斜めに泳ぐようになっていく。また,浮袋も消失して底生生活に適した身体構造に変化する。

カレイとヒラメの違い
カレイとヒラメの見分け方については「左ヒラメに右カレイ」という言葉が広く知られており, 腹側を手前に置いたとき右側を向いているものをカレイ,左側を向いているものをヒラメ(または正面から見て右側に両目がついているものがカレイ,左側に両目がついているものがヒラメ)として見分ける方法が一般的であるが,日本近海のヌマガレイはほぼ100%が左向きあるため厳密ではない。さらに,このヌマガレイはカリフォルニアでは55%,ワシントンでは56%,アラスカ半島では68%が左向きで、種や生息域によってこの割合は変動する。
カレイとヒラメは解剖学的に、左目の視神経が上であるものがヒラメ,右目の視神経が上であるものがカレイとして分類されている。
他にも形態的な特徴によって見分ける方法があり、例えばカレイは砂地に潜って身を隠すためその多くは目が突出しているが、ヒラメは潜らずに体色を変化させて地面に溶け込むものが多いため平たい目をしている。ヒラメに特徴的な「平たい目」はヒラメの語源にもなっている。他にもカレイはゴカイやイワムシなどの底生生物を待ち伏せして食べるために小さな口をしているが、ヒラメはやや泳いで小魚を食べるので口が裂けており歯もカレイと比較して大きく鋭い。

カレイに見られる現象
側面逆位現象
一般にヒラメは体の左側,カレイは右側にそれぞれ両目と着色が見られるが、通常とは逆の体側で両目と着色がみられる場合がある。これを側面逆位現象といい,種と生息域によってその割合は大きく異なる。例えば日本近海ではヌマガレイがほぼ100%の割合で側面逆位個体が見られるが,カリフォルニアでは55%,ワシントンでは56%,アラスカ半島では68%の割合で側面逆位個体が見られる。

有眼側白化・無眼側黒化
通常,カレイやヒラメは両目が存在する有眼側の体表に模様があり、その裏側(無眼側)は白く,模様がない場合が多い。しかし有眼側の一部分に裏側のような白い体色が発現することがあり、これを有眼側白化という。逆に,無眼側の一部分に表側のような模様のある体色が発現することがあり、これを無眼側黒化という。また,この体色異常は養殖,または放流個体で高頻度で発生することが知られている。

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